不眠症について
睡眠障害とはどんな病気?
多くの人が睡眠に対して不満を感じています。
睡眠障害の調査によると、日本人の4〜5人に1人は、睡眠に何らかの問題を抱えています。
いわゆる不眠症ですが、人により症状は様々です。一番多いのは、寝つきが悪い(入眠障害)ですが、途中で目覚めてしまう(中途覚醒)、朝早く目が覚めてしまう(早期覚醒)ということもあります。
また不眠は様々な疾患を伴って出現する、最もよく見られる症状の一つです。例えば、うつ病、神経症、パニック障害、摂食障害に伴って出現することもあります。その他にも、睡眠時無呼吸症候群など、睡眠の専門家の診察が必要なケースもあります。
快適な睡眠のために
より良い睡眠をとるために、睡眠環境を整えたり、生活習慣を改善してみましょう。
- 睡眠時間-睡眠の長い人、短い人、季節でも変化します。
日中の眠気で困らなければ十分です。
- 就床前4時間のカフェインの摂取、就床前1時間の喫煙はさけ、読書や音楽など眠る前に自分なりのリラックス法を見つけましょう。
- 眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせ、寝つきを悪くします。眠たくなってから床に就くなど就床時間にこだわり過ぎない
- 早寝早起きでなく、早起きが早寝に通じます。同じ時刻に毎日起床を心がけましょう。
- 目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン。夜は明るすぎない照明を利用しましょう。
- 朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く、規則正しい3度の食事を取り、規則的な運動習慣で熟睡を促進しましょう。
- 長い昼寝はぼんやりのもと。夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響となるので、昼寝をするなら15時までに20〜30分程度が理想的です。
- 寝床で長く過ごしすげると熟睡感が減るため、眠りが浅いときは積極的に遅寝・早起きにしてみましょう。
- 睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意、専門治療が必要です。
- 長時間眠っても日中の眠気で仕事・学業に支障がある場合は、専門医に相談しましょう。
不眠のほかに
睡眠障害は不眠のほかに、過度の眠気が起こり日中に眠ってはいけない場面などでも眠ってしまう「過眠症」や睡眠中の障害からきちんとした睡眠が得られず、全身倦怠感や注意力低下などが続く「睡眠時無呼吸症候群」もあります。寝入りや寝ているときに足のむずむずを呈し、不眠となるのが「むずむず足症候群」です。また寝ている間に急に暴れたり、起き上がって動き回る「レム睡眠行動障害」などもあります。
一口に睡眠の問題といっても、様々な種類があります。適切な治療を行えば睡眠の改善とともに生活の質の向上も見込めますので、少しでも睡眠に対して悩みを抱えている方は早めに受診することが大切になります。
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