うつ病について
うつ病とはどんな病気?
誰でもかかる可能性がある、ごくありふれた病気です。
日常的なストレスからくる悲しみや、不安、むなしさといったゆううつな気分や無気力は誰しもが経験するものです。うつ病とはこうしたこころの状態が長期間回復せず、日常生活に支障をきたしてしまう病気です。からだの変調として、倦怠感、不眠、食欲不振などの症状もあらわれます。
うつ病は、だれでもなる可能性があり、決して珍しい病気ではありません。世界保健機関(WHO)のでは、世界の人口の約3%、1億人以上がうつ病だと概算しています。
また厚生労働省が行った最近の研究では、日本人の15人に1人は一生に一度はうつ病にかかる可能性があると考えられています。
うつ病の症状
うつ病は、こころとからだに次のような症状があらわれます。
■こころの症状・気分の落ち込み等
- 気分が落ち込み、ゆううつな気分になる。
- 悲しい気持ちになる。
- 何の希望もなくなる。
- 意欲の低下
- これまで好きだったことへの興味や喜びがなくなる。
- 人づきあいもいやになる。
- 仕事をしたくなくなる。
- 新聞やテレビを見なくなる。
- 身だしなみに関心を払わなくなる。
■あせり・罪悪感
- あせってイライラする。
- 根拠もなく、自分の責任だと思う。
- 過去の小さなことを思い出しては悩む。
- 思考力の低下
- 集中力がなくなり、能率が低下する。
- 物事の判断ができなくなる。
■からだの症状・睡眠
- 眠れない。
- 眠りが浅かったり、朝早く目が覚めたりする。
- 朝、目覚めたときが一番ゆううつである。
- 睡眠不足から、頭痛や肩こりに悩まされる。
■食欲
- 食欲がなくなる
- 何を食べてもおいしいと思えず、砂をかんでいるようだ。
- 体重が減った。(または増えた)。
- 胃がもたれる。むかつきがある。
■自律神経系
- 微熱が続く。 ・動いてないのに、疲れやすい
- ときどきめまいがする。 ・からだの動きが遅くなる。
- 息切れがする。 ・トイレが近くなる。
- 冷や汗や寝汗をかく。 ・便秘・下痢に悩まされる。
- からだがだるい。
■ホルモン系
うつ病の原因
うつ病の発症には、病気やけが、学校や職場の人間関係、子供の独立、家族や友人の死別といった日常生活のストレスとも関係があると言われています。ストレスの感じ方には、個人差があり、他人から見れば嬉しいと思われることでも、本人にとっては重荷でストレスと感じることもあります。また、自分ではストレスを自覚しなくても、からだやこころに負担がかかっていることもあります。
どんな人がうつ病になる?
まじめで几帳面、完璧を目指す性格の人は、ストレスがたまり、うつ病になりやすいと言えます。こうした自分の性格を心得ておくことが大切です。
- がんばりすぎない
- 自分への負担を軽くする
- マイペースな生活を
- 環境が変化する時は、十分に休養を
- アルコールの飲みすぎに注意
はやめはやめの対処が大切ですので、悩んでないですぐにご相談下さい。
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