強迫性障害について
強迫性障害とはどんな病気?
強迫性障害(OCD)とは
奇妙なあるいは不合理な行動を自分でもやめたいと思っても、わきあがる不安のために繰り返さずにはいられない病気です。この「やめたいと思っていても・・・・できない」というのが特徴です。
心理的な原因で起きるのではなく、セロトニンという脳内にある神経伝達物質が十分に働かないことが原因だと考えられており、全人口の2%の人がOCDであると言われています。
強迫性障害の症状
症状には「強迫観念」と「強迫行為」があります。
「強迫観念」
強迫観念とは繰り返し本人の意思とは無関係に頭に浮かぶ、心を占めてしまう不快な考えや衝動のことです。恐怖や不安を引き起こします。取り除こうと思っても、取り除かれなくて強く心に迫ってきます。
「強迫行為」
強迫行為とは、強迫観念による不安や恐怖、不快感をなくすための行為で、強迫観念同様に不合理なものですが、それをやめると不安や不快感が伴うためになかなか止めることができません。
▼具体的には次のようなものがあります。
- 手を洗うのがやめられない
- 不要なものを捨てられない
- ドアのノブや大勢の人が触るものに触れられない
- カギをかけたか、ガスの栓を閉めたかなどの確認を何回も繰り返す
- 必要もないのに数を数えてばかりいる
- 整理整頓に極端にこだわる
強迫行為をすれば強迫観念からくる強力なマイナスの感情は一時的に軽くなります。しかしすぐに強迫観念はよみがえってきます。強迫観念と強迫行為との繰り返しが際限なく繰り返され、日常生活に支障をきたします。
またOCDによって引き起こされる不安感のために、心身ともに疲れ果ててしまう場合もあります。
強迫性障害の治療
薬物療法と行動療法を併用するのがもっとも効果的です。
はやめに専門医にご相談下さい。
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